■ モーター(Motor)
ラジコン艦の推進力を生み出す心臓部。
水抵抗を考えるとトルク重視型が好まれる。
提督が使用予定の260モーターは、駆逐艦サイズ(1/150 Yukikaze級)に最適。
■ 直結(ダイレクトドライブ / Direct Drive)
モーター軸をスクリューシャフトに直接つなぐ方式。
構造がシンプルで効率は良いが、モーター負荷が大きく騒音も出やすい。
駆逐艦のような軽い船体向き。
■ 減速(Reduction Gear / ギアダウン)
ギアを噛ませてスクリュー回転数を落とす方式。
スクリューの水噛みが改善し、走行が安定する。
提督の構想にある「真鍮管を通して減速」は典型的な実艦風セッティング。
■ プロペラシャフト(Propeller Shaft)
モーターからスクリューに回転を伝える軸。
模型ではステンレス棒+真鍮パイプで軸受けを作るのが定番。
摩擦を減らすためグリスアップが重要。
■ スクリュー(Propeller)
艦の推進力を生み出すパーツ。
枚数・径・ピッチで特性が変わる。
RC艦では2〜3枚ペラが一般的で、駆逐艦は2軸が多い。
■ ラダー(Rudder / 舵)
船の向きを変える操舵パーツ。
サーボモーターと直結して左右に回転する。
取付角度やリンク長で舵の効き具合が変わる。
■ サーボ(Servo Motor)
ラダーを動かす制御モータ。
一般的に9gサーボが小型艦向けで、駆逐艦にピッタリ。
防水対策で「ビニール袋+グリス」がよく使われる。
■ 受信機(Receiver / RX)
操縦者の送信機から信号を受け取る装置。
ラダー・モーター・補助装備(砲旋回など)をここに接続する。
水面を走るため、アンテナ位置に注意が必要。
■ 送信機(Transmitter / TX)
ラジコン艦を操作するコントローラ。
2ch(舵+スロットル)で十分だが、砲旋回・照明などを追加する場合は多chが便利。
■ ESC(Electronic Speed Controller / 電子速度制御装置)
モーターの回転数を制御する電子装置。
前進・後進を滑らかに行うため必須。
小型艦では20Aクラスがコスパと安定性がよい。
■ バッテリー(Battery)
RC艦の電源。
主にNiMH(ニッケル水素)かLiPo(リポバッテリー)が使用される。
LiPoは軽量高出力だが防水・過放電管理が必須。
■ 重心(Center of Gravity / CG)
船体の安定性を左右するポイント。
低すぎると復元力大、
高すぎると転覆の危険。
バッテリー配置で微調整するのが基本。
■ 浸水対策(Waterproofing)
RC艦最大の重要項目。
ハッチ隙間にゴムシール、モーターマウント付近はシール剤を使う。
プロペラシャフト部はグリスで水の逆流を防ぐ。
■ バランス取り(Trim / 調整)
船が左右に傾かないよう調整する作業。
鉛板・ナットなどのウェイトを配置し、
真っ直ぐ走るか? を池で確認するのが基本。
■ テストタンク(Test Tank / 水槽調整)
浮力・重心・浸水確認をするための試験水槽。
家庭では浴槽や大型プラケースで代用可能。
本番前の最重要チェック工程。
■ ハッチ(上部開口部 / Hatch)
艦内部にアクセスするためのフタ。
整備性と防水性の両立が必要。
磁石固定やビス留めなど構造は多い。
