
This chapter covers how the Yukikaze bridge was 3D printed and why PLA was chosen to reduce top-heaviness for an RC conversion.
- 艦橋は最終的にPLA(0.2mmノズル/0.1mm HQ)で出力して軽量化を優先
- マストは光造形(ABS-Like)で出力し、支柱は2mm真鍮棒で強度を確保
- PLA/レジン/PETGを比較し、PETGは糸引きが致命的で不採用(写真あり)
1. 今回は「綺麗さ」より「軽さ」——ラジコン化を前提にPLAへ
艦橋のような上部構造は、見た目の密度が上がるほど重心が上がり、ラジコン化したときにトップヘビーになりやすい場所です。
光造形(レジン方式)の方が表面や細部は綺麗に出ますが、今回は最終的に PLAで出力しました。
- 目的:トップヘビーを避けて走行安定性を確保する
- 選択:艦橋=PLA、マスト=光造形(役割分担)
艦船模型の話ですが、これは他模型にも応用できます。PLAでもノズルを0.2mmの細いものに選択し、クオリティを挙げたプリントを行えばある程度までは光造形(レジン方式)に近づけるプリントができるということです。
2. 出力条件(艦橋:PLA)
艦橋の出力は、細部の解像感を少しでも稼ぐために、FDM側は高精細寄りに寄せました。
- 材料:PLA
- ノズル:0.2mm
- 設定:0.1mm HQ(高精細)
0.2mmノズル+0.1mmプリントは時間はかかりますが、「層の段差が目立ちやすい艦橋の面」をかなり抑えられます。
(ここは好みと作業時間の相談ですが、艦橋は“見せ場”なのでHQ又はEF設定が効きます。)
Bambu Studio「Standard / HQ」使い分け早見表(目安)
- Draft :形状確認・干渉チェック・とにかく早く出したい(試作の最初)
- Standard:仮組み・寸法確認・強度優先・量産の基本(迷ったらこれ)
- HQ(High Quality)/EF(Extra Fine):写真に撮る見せ場・段差を減らしたい外装・細部を少しでも綺麗に(最終版向き)
私の場合:まずStandardで当たりを付けて、最終形だけHQに切り替えます。
3. マストは光造形(ABS-Like)+真鍮棒で強度を確保
マスト類は、FDMで出すと太らせる必要が出たり、積層の都合で折れやすかったりします。
そこでマストは 光造形(ABS-Like)で出力し、さらに強度と直進性を出すために支柱を真鍮棒で補強しました。
- マスト:光造形(ABS-Like)
- 甲板に接地する支柱:2mm直径の真鍮棒 × 3本
- 目的:折れ防止、ねじれ防止、取り付け精度の安定
ここは模型的にも現実的にも「棒が芯になる」と一気に楽になります。
支柱をPLAやレジン(ABS-Like)でプリントしてみたのですが、できることはできますが、PLAは折れやすかったり
レジンだと長くなると湾曲するので素直に真鍮棒にした方が見た目も強度もよかったです。
4. PLA/レジン(ABS-Like)/PETGを試した結果
今回は材料比較も兼ねて、PLA・レジン(ABS-Like)・PETGの3種類で出力テストをしました。結論は次の通りです。

クリックで大きくなります。手前のPETG印刷は糸引きが多くサポート除去も厳しい。むしろ幻想的だったりします。
PLA:今回の本採用
- 軽さと扱いやすさのバランスが良い
- 0.2mmノズル+0.1mmHQで、艦橋としては十分に見られる仕上がり
レジン(ABS-Like):最も綺麗、ただし“重さ”と役割を選ぶ
- 細部は圧倒的に綺麗
- 上に載るパーツは重心が上がるので、艦橋全体に使うかは運用次第
- 今回はマストなど「細くて見た目に効く」部分に集中投入
PETG:糸引きが致命的で不採用(写真あり)
- 今回の形状・条件では糸引きが激しく、後処理コストが高すぎる
- 艦橋の窓周りや角の多い部分ほど悪化しやすく、実用にならない
5. 出力結果(完成写真)
ここに、最終的に採用した艦橋(PLA)と、マスト(光造形)の完成状態を載せます。
艦橋は軽量化できた一方で、細部はレジンに軍配が上がるため、今後も「軽さが必要な箇所」と「細さが必要な箇所」で材料を分ける方針にします。

PLA(0.2mmノズル、0.1mmHQでプリント)※写真はクリックで大きくなります。

光造形(レジン方式)ABS-Like レジンで印刷(段差0.03mm)※写真はクリックで大きくなります。
PLAでできた艦橋の補強
艦橋にも細いところがたくさんあるけど折れやすくないかな?
いいところに気が付いたね。マストや手摺、艦橋横の支柱だとか細い個所は補強した方がいいね。
どうやって補強するの?
おっちゃんは、エポキシ樹脂系の接着剤を少しIP(イソプロピルアルコール)とかで薄めて筆で表面をなでるように塗ってる。筆は古いものを使って使った後はよくふき取るんだよ
接着剤は長時間タイプの方が余裕をもって作業できるんだね
おっちゃんは最終的に下の接着剤を使ってる。少量ずつ使いやすいし硬化後は透明になるし薄く塗ればモールドにも影響ないしね。

まとめ
- 艦橋はラジコン化を前提に、トップヘビー回避のためPLAで出力しました(0.2mmノズル/0.1mmHQ)。
- マストは光造形(ABS-Like)で出力し、支柱は2mm真鍮棒で強度と精度を確保しました。
- PLA/レジン/PETGを比較し、PETGは糸引きが致命的で不採用(写真あり)でした。

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