
「艦船模型を“作る”から、“創る”へ。」
新たな造船記録がここに始まります。
3Dプリンターを駆使して、1/150スケールの駆逐艦『雪風』を建造する。
※じつはこの雪風、ラジコン(RC)として作っているので動きます。
ラジコンはそれだけで結構なボリュームになるので別記事にします。
“Shipyard & Soulship”――艦と魂、両方を形にする航海の始まりです。
⚓ なぜ「雪風」なのか
数ある艦の中で、なぜ最初の建造艦を“雪風”に選んだのか。一言で言えば、一番好きな船だから!
彼女が奇跡の駆逐艦と呼ばれ、どんな激戦をも乗り越え、最後まで艦隊の誇りであり続けた。
坊ノ岬沖海戦での最期の航海、そして終戦後に中華民国海軍へと渡った後の運命――
そのすべてが、「艦は人の魂を映す器」であることを教えてくれる。
雪風を再びこの手で甦らせること、それがこのブログの原点となるのにふさわしいかも知れません。
🛠️ このブログで目指すこと
このブログ「Shipyard & Soulship」では、
**3Dプリンターとデジタル設計を活かした“新しい艦船模型の形”**を発信していきます。
- Fusion360での設計の工夫
- 3Dプリント出力での試行錯誤
- 組立・塗装のポイント
- そして完成までの工程
それぞれの段階で得られた知見を、読者の皆さんと共有しながら進めていきます。
また、記事内ではキャラクターのレトリカとの対話を交え、
読んでいて“作る楽しさ”が伝わるような構成にしていく予定です。
🧭 建造計画の全体像
- スケール:1/150
- 船体素材:PETG(積層)
- 上部構造物:PLA(積層)
- 各種装備:ABS-likeレジン(光造形)
- 推進方式:2軸・260モーター+真鍮管減速
- 船体構造:3~4分割
- 目的:ラジコン航行+展示両用モデル
Fusion360での設計、Bambu Lab A1とElegoo Saturn Ultra 12Kでの出力、
“設計から航行まで、完結させる” のが今回の目標です。
⚙️ なぜ 1/150 スケールなのか
模型のスケールを決めるのは、実はとても重要な設計段階の判断です。
今回、1/150という少し珍しいスケールを選んだ理由は、**「現実的な大きさと再現性のバランス」**にあります。
【飾る】
1/200ではディテールが省略されやすく、
1/100では全長が1メートルを超えて保管や航行が大変。
その中間にある1/150は、全長約79cmというRCとしては扱いやすいサイズでありながら、
艦橋や武装などを3Dプリントでしっかり作り込めるスケールです。
※駆逐艦ならね…。
【分割上の問題】
家庭用3Dプリンターではプリントできる大きさの制限があります。
※一般的な家庭用のプリンターの縦横サイズ機種によって異なり20~30cm程度
そのために分割をする必要が出てきます。
1/150雪風の全長はもとが118.5mで1/150にすると約80cm。単純に4分割すると各パートは20cmになります。
近いサイズの船となると各種駆逐艦はそうなのですが
日ロ戦争当時の戦艦三笠や朝日は130mくらいなので4分割で22cmで4分割範囲内に入ってきます。
私は雪風が好きで最初のフルスクラッチを雪風にしてしまいましたが、最初は3分割程度でできるものから挑戦した方がよかったかもしれません。
【ラジコン(RC)化で欲しい大きさ】
これは筆者がプラモデルを使ってラジコンをいくつか作った経験からですが、
実際のRC航行で最低欲しい大きさは全長80cm程度、1/350なら重巡サイズ以上。この長さなら
260モーター2基+真鍮管による推進システムを搭載しても浮力と安定性をなんとか確保できます。
それ以下だとメカを入れるのが相当苦しい…。
というわけで「作って、動かして、飾る」――
その三拍子を両立できるのが、この1/150スケールなのです。
🚢 今後の連載予定(駆逐艦雪風 建造から航行まで)
連載は以下のような流れで進行予定です!タイトルだけでかなりのボリューム。書ききらなければ!
1章:全体像(イントロ/建造計画/シリーズ案内)
1章では、雪風RC模型プロジェクトの全体像を紹介し、各章の流れと製作方針をまとめます。
2章:船体建造編(設計→プリント→分割→内部メカの見通し)
2章では、Fusion360 を使った船体設計プロセスを詳しく解説し、構造の設計から素材としてPETGを用いた3Dプリントまでを行います・
3章:3章:艦上構造物・装備編(設計→プリント→合体)
3章では、艦橋や主砲、魚雷発射管といった主要装備を中心に、煙突回り、マストや各機銃など装備の設計からプリントの紹介をします。
4章:組立編(船体接合/艤装/補強作業)
4章では、出力したパーツを組み合わせ、内部補強や艤装の取り付けを進めて、船体として成立させます。
5章:ラジコンメカ導入編(RCメカ・配線・防水加工)
5章では、モーター・シャフト・サーボなどのRCメカを組み込み、重量バランスや防水構造を整えます。
6章:仕上げ編(塗装/リギング/ウェザリング)
6章では、塗装・空中線・最終仕上げを行い、雪風を実艦らしい質感とプロポーションに仕上げます。
7章:建造総括(振り返り・改善点・次回作予告)
7章では、雪風製作の総まとめとして、工夫点や反省点を振り返り、次の艦の建造計画にも触れます。
各話では、3D設計データや使用素材、プリント条件、調整のコツなども詳しく紹介します。
「同じように作ってみたい!」という読者が迷わないよう、実用性も重視していきます!
8章:航走編(試運転/調整/実航動画)
8章では、雪風の初航走テストを行い、調整ポイントやトラブル対策、そして実際の走行動画を紹介します。
🌊 最後に ― “造船の魂”を込めて
“Shipyard & Soulship”というタイトルには、
「技術(Shipyard)」と「情熱(Soulship)」の両輪で模型を創るという意味を込めています。
1/150 雪風建造は、その第一歩。
3Dプリンターという現代の造船技術で、かつての艦の姿と魂をもう一度甦らせたい。
この記録が、誰かの“次の造船”のヒントになれば幸いです。

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