
船体を正確にモデリングするために必要な
「図面の選定・基準線の設定・断面の作成」
を分かりやすくまとめた“準備編”です。
流れとしては「キャンパス挿入」で図面を取り込み、断面図を描き、ロフトでつなぐことで船体が出来上がります。
1. 図面の選び方🗂️
モデリングの精度は どの図面を使うか で大きく変わります。
今回は、以下の3種類の図面を組み合わせて使っています。
- 側面図(船体外形の把握)
- 真俯瞰図(最大幅=ビームの決定)
- 断面図(フレームライン)
この3つのスケールが揃うことで、正確な船体を作ることができます。

💬 レトリカ&おっちゃんの対話
おっちゃん、図面って何をつかったらいいの?
まずは“側面・真俯瞰・断面”の3つがそろってるかどうかだね。それさえ揃えば、Fusionの中で形を合わせていけるよ
でも3つがそろってることなんてほとんどないよ!
そうなんだよ。だけど、側面と真俯瞰図がそろっていれば何とかなるよ
2. キャンパス挿入の基本🖼️
この記事では概要のみ紹介し、
詳しい操作は別記事「キャンパス設定マニュアル」で解説する予定です。Fusion360で図面をキャンバスとして配置する順番は、次の3ステップに分けています。
- 側面図を配置(基準)
- 真俯瞰図を配置(幅と中心線を合わせる)
- 断面図を中央から並べていく
これらを正確に揃えることで
“ロフトで破綻しない船体” が作れます。

📏 3. 雪風の船体ラインの決め方(実際の作業フロー)
ここから先は、実際に行った Fusion360 での外形作成手順です。
中央甲板と船底を基準に高さを決め、真俯瞰図で船幅を確定し、
24枚の断面をロフトで繋ぐ という流れになっています。
● 基準は「中央甲板」と「船底」
雪風の船体はまず
中央甲板(水平ライン) と 船底ライン
の2つを基準として固定します。
- 中央甲板:船体の“高さ”の基準になるライン
- 船底ライン:ロフトで繋ぐときの最下点の基準
この2本がズレると船体全体が歪むため、
最初にもっとも丁寧に揃えるポイントです。
● 真俯瞰図で「最大幅」を確定する
真俯瞰図(上から見た図)を元に、中央部の最大幅(ビーム)を決めます。
船体の“横方向の正確さ”を決める重要工程です。ここで幅をしっかり合わせておくと、
後で断面図を描くときに迷いが少なくなります。

上から見た図って、つい軽く見ちゃうけど、幅を決めるには超重要なんだね!
そうそう。ここでビシッと幅を決めておくと、断面スケッチもズレずに描けるんだよ
ここで気を付けることってないの?

艦の真正面から見て中央の線がぴったりあっていること。どっちかにずれているとミラーで反転させたときに空間ができちゃうんだ
● 24層の断面をロフトで繋いで外形を出す
雪風の船体は 24枚の断面スケッチ を用意し、
それらをロフトで繋げて外形を作っています。この方法のメリット:
- 船体の歪みが出にくい
- 艦首や艦尾の細い絞りも正しく再現できる
- 分割してもパーツ同士が正確に合う
特に艦首・艦尾はカーブがきつくなるので、
断面をケチらずこまめに入れておくと仕上がりが安定します。

一応つながったけど、途中がくぼんでたり真ん中が膨らんだりしてる
ロフトで全部を一気につなげてしまうと前の曲線の影響をうけるんだ。断面を微調整するかパートに分けてつなげると整ってくるよ
4. 外形づくりの全体フロー⚙️
Fusion360での船体設計は、次の順番で進めると安定します。
- 中央甲板・船底ラインを決める
- 側面図と真俯瞰図のスケール合わせ
- 断面図を中央から順に並べる
- ロフトで船体外板ラインを構築
- 厚み付け・分割の下準備へ進む
この“下ごしらえ”が終わってしまえば、
あとは細部ディテールを積み上げていくフェーズに入っていきます。
🚢 第1章−3 へつづく!
次回は
- 断面図を描くときの具体的なポイント
- ミラーによる船体作成
- 船体外板の厚み設定と分割の考え方
に進んでいきます。

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