How to choose the right exposure time for resin 3D printing based on common failures.
この記事で分かること
- 初期層と通常層の露光時間の考え方
- 露光が合っていないときに起きる失敗
- 実際に使っている数値をもとにした判断の目安
光造形における露光時間とは
光造形(レジン方式)の露光時間は、1層ごとにレジンを硬化させる時間です。
露光時間は 初期層 と 通常層 に分かれており、それぞれ役割が異なります。
- 初期層:プレートに定着させるための層
- 通常層:造形物を積み上げていく層
この2つを分けて考えることが、露光設定の基本です。
露光時間が合っていないと起きる失敗
露光が弱すぎると、次のような失敗が起きやすくなります。
- 途中で成長が止まる
- ラフトだけ残って、その上ができない
- 薄い膜がタンク側に残る
反対に、露光が強すぎると、
- ディテールが潰れる
- 角が丸くなる
- プレートから剥がしにくくなる
といった問題が出ます。
初期層(Bottom)の露光時間の考え方
初期層は、確実にプレートへ定着させることが目的です。
私の環境では、水洗いABS-likeレジンを使用しており、
以下の設定で安定しています。
- 初期層:40秒
- 通常層:2.5秒
以前使っていた通常の水洗いレジンでは、
初期層をここまで長くしなくても定着していましたが、
ABS-likeレジンに切り替えたところ、同じ設定では初期層が不安定になりました。
そのため、初期層の露光時間を少しずつ延ばし、
40秒前後で安定することを確認しています。
レジンの種類による露光時間の目安
参考として、一般的な目安は次の通りです。
- 通常の水洗いレジン
- 初期層:25〜35秒
- 通常層:2.0〜2.3秒
- 水洗いABS-likeレジン
- 初期層:35〜45秒
- 通常層:2.3〜2.8秒
私の設定(40秒/2.5秒)は、
水洗いABS-likeレジンとしては安定重視の範囲になります。
私は最初から水洗いレジンを使用しています。
(通常のレジンの方がレジンそのものは安価だったりしますが、水洗いレジンの方が人体にもやさしいとか)
どちらかというと私は機銃の印刷など先の細いものをプリントすることが多いのでより折れにくい(しなりやすい)
ABS-likeレジンにシフトしました。同じ設定だとプリント時に崩れることがあったので露光時間をそれぞれ伸ばして以降
とても安定しています。
通常層(Normal)の露光時間の考え方
通常層は、造形が途中で止まらず、安定して成長するかを左右します。
初期層が問題なくても、通常層が弱いと、
- 成長が止まる
- サポートが外れる
といった失敗につながります。
初期層でしっかり定着させ、
通常層で無理なく積み上げる、という役割分担を意識します。
露光時間を調整するときの考え方
露光時間を調整するときは、
- 数値を大きく変えすぎない
- 一度に1か所だけ変更する
- 失敗の出方がどう変わったかを見る
この順で進めると、調整しやすくなります。
まとめ
光造形レジンの露光時間は、
- 初期層と通常層を分けて考える
- レジンの種類による違いを意識する
- 実数は目安として使い、環境に合わせて調整する
ことで、安定した造形につながります。
艦船模型を例にした内容ですが、
この考え方はフィギュアやメカ模型にも応用できます。

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