
How to manage and replace FEP film in resin 3D printing to reduce failures and keep prints stable.
この記事で分かること
- FEPフィルムが原因で起きる失敗
- 実体験から分かる注意点
- 交換の目安と確認のタイミング
FEPフィルムの役割とは
FEPフィルムは、レジンを透過させるための透明なフィルムです。
しかし役割はそれだけではありません。
造形中は、硬化した層が毎回フィルムから引き剥がされます。
そのため、フィルムの傷やへこみ、たるみは、造形の安定性に直接影響します。
露光時間やサポート設定が適正でも、
FEPフィルムの状態が悪いと失敗につながることがあります。
実際にあったFEPトラブルの例
駆逐艦雪風の装備をプリントしている時に
造形物の一部が途中で消えていることに気づきました。
その時は深く考えず、そのまま、もう一度プリントを開始しました。
しかし、プラットフォームが一番下まで降りた時点で
でエラーが発生し停止します。
電源を入れ直しても、同じ位置で止まります。
そこでレジンをいったんろ過してみたところ、
高さ数ミリの硬化物がタンク内に落ちていました。
この落下物がプラットフォームと接触し、
エラーの原因になっていたと考えられます。
フィルムを確認すると、小さなへこみ跡がありました。
破れてはいませんでしたが、傷があったため念のため交換しました。
もし落下物に気づかず続行していれば、
フィルムに穴があき、レジン漏れにつながっていた可能性もあります。
FEPフィルムが原因で起きる失敗
FEPフィルムの状態が悪いと、次のような症状が出ることがあります。
- 途中で成長が止まる
- 同じ高さで失敗が続く
- 膜だけ残る
- 一部だけ欠ける
設定を疑う前に、フィルムの状態を確認することも重要です。
交換の目安はどのくらいか
FEPフィルムに明確な使用期限はありません。
そのため、私は「使用時間」よりも「造形回数」で目安を考えています。
例えば、1回のプリントが平均5時間程度だとすると、
20回前後(約100時間)を一つの区切りとしています。
この回数に達したら必ず交換する、という意味ではありません。
ただ、そのくらいになったらフィルムの状態を一通り確認するようにしています。
大型造形や強いリフト設定を使う場合は、
これより短くなることもあります。
傷・曇り・へこみはどこまで影響するか
細かい傷があるからといって、すぐ交換する必要はありません。
しかし、次のような状態は注意が必要です。
- 明らかなへこみ
- 深い線状の傷
- 白く曇った範囲が広い
- 張りが弱く、たるみがある
同じ位置で失敗が続く場合は、
フィルムを優先して確認します。
落下物が出たときの対応
造形物が落下した場合は、次の手順で対応します。
- すぐ停止する
- レジンをろ過する
- 落下物を必ず回収する
- フィルムの傷やへこみを確認する
落下物を放置すると、フィルムを傷める原因になります。
上の手順は途中で落ちたことが明らかな場合ですが、通常はプリントした後に
途中で造形物が消えていたところで初めて気づくのだと思います。
その場合も上と同様です。
フィルムに穴があいた場合
穴があいた場合でも、すぐに機械が故障するとは限りません。
ただし、レジンが下部のLCDや内部に到達すると重大なトラブルにつながる可能性があります。
異変に気づいたら、すぐ停止し確認することが大切です。
FEPを長持ちさせる管理のコツ
- 金属ヘラを使わない(シリコンのヘラを使用)
- 清掃はやさしく行う
- 予備のフィルムを常備する
FEPは消耗品です。
無理に使い続けるより、早めの確認と交換の方が安全です。
まとめ
- FEPフィルムは造形の安定性に直結する部品
- 露光やサポートが適正でも失敗の原因になる
- 約20回(約100時間)を一つの確認目安にする
- 落下物が出たら必ずフィルムを確認する
艦船模型を例にしましたが、この考え方は他の模型ジャンルにも応用できます。

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