
― 故障と判断する前に確認したいポイント
This article explains how to troubleshoot unusual noise, vibration, and belt-related issues on Bambu Lab 3D printers, starting with lubrication checks.
この記事で分かること
- 異音・振動が出たときに、まず確認する順番
- 一番多い「潤滑(油・グリス)不足」の見分け方
- X軸ベルトとY軸ベルトの違いと、音の出方の目安
- 触っていい範囲/公式サポートに任せるべき範囲
はじめに:異音・振動は「故障」より先に「状態変化」を疑います
印刷中にいつもと違う音がしたり、振動が大きく感じたりすると、どうしても「壊れたかも」と不安になります。
ただ、Bambu Labの3Dプリンターで起きる異音・振動の多くは、いきなりの故障というよりも 潤滑不足や、動作条件の変化が原因になっていることが少なくありません。
この記事では、分解や調整に入る前に、安全にできる範囲で原因の整理をします。
1. 異音・振動が出たら「まず確認する順番」
迷ったら、次の順で見ていくと遠回りしにくいです。
- 潤滑油・グリスの確認(X/Y軸・Z軸)
- X軸ベルト(外から見える範囲)
- Y軸ベルト(本体内部側)
- 設定・速度・共振(置き場所)などの環境要因
- 改善しない場合は 公式サポートへ相談
ポイント:この段階では「強く張る」「分解する」などの行為は避け、まず“状態を特定する”ことを優先します。
2. もっとも多くて分かりやすい原因:潤滑(油・グリス)不足
ある程度使っている方はご存じだと思いますが、Bambu lub A1やA1miniでは潤滑油不足、グリス不足の場合警告表示が出てサポートしてくれますが、警告が出る前に定期的に油は指しておきましょう。但し、グリスの塗り過ぎも埃等が付着する原因になります。
2-1. 潤滑不足っぽい症状の目安
- 「キュルキュル」「ギー」という乾いた高い音が出る
- 動きが少し渋い/引っかかる感じがある
- 低速〜中速でも音が出る(高速だけではない)
- しばらくメンテしていない/埃がたまっている
2-2. どこが関係しやすいか(X/Y/Z)
- X軸・Y軸(横方向の動き):シャフト・ガイド周りの潤滑
- Z軸(上下):リードスクリュー(ねじ軸)のグリス
Z軸のグリス不足は、音としても振動としても出やすいので、異音の第一候補になりやすいです。
2-3. 注意点(安全のための書き方)
潤滑剤の種類や塗り方は、機種やメーカー推奨が関わります。
ここでは細かな手順には踏み込みすぎず、公式のメンテナンス案内を優先してください。
この記事の狙いは「潤滑不足かもしれない」と判断できるようにすることです。
実作業は公式の案内に沿って進めるのが安全です。
【図解①】軸と潤滑ポイントの位置関係

※この画像は構造理解のためのイメージ図です。
図:プリンターの簡略図(正面)に「X/Y/Z」と“潤滑ポイント”
- X:ヘッド左右
- Y:ベッド前後(内部側)
- Z:上下(リードスクリュー)
3. ベルト系の切り分け:X軸ベルトとY軸ベルトは“音の出方”が違う
ベルトは「調整方法」よりも、まずは どちらが関係しそうか を見分けるのが大事です。
3-1. X軸ベルト(外から把握しやすい)
起きやすい音の特徴
- ヘッドが左右(X方向)に動くときだけ音が出る
- 高速移動で音が目立つ
- 一定リズムの「ビィーン」「キュッ」という音
見るだけで良いチェック
- 明らかなたるみがないか
- どこかに擦れていそうな箇所がないか
- ケーブルやチューブが可動部に触れていないか
ここで「強く張る」「自己流で調整する」は避けます。
張りすぎは精度や寿命に影響することがあります。
3-2. Y軸ベルト(本体内部側:音が“増幅”して聞こえることがある)
起きやすい音の特徴
- ベッドが前後(Y方向)に動くときだけ音が出る
- 本体奥側から音がするように感じる
- 振動が机に伝わりやすい
Y方向の音は、構造上、筐体の中で響いて大きく聞こえることがあります。
外から判断しにくいので、この段階では「無理に触らない」でOKです。
【図解を入れるなら②】Xベルト/Yベルトの位置関係
図:上面イメージで、X(左右)とY(前後)を矢印で示し、ベルト位置を色分け
→ 「Yは本体内部」という文章だけだと伝わりにくいので、図が刺さります。
4. 設置環境・速度・共振も“異音の原因”になります
機械が正常でも、条件で音が増えることがあります。
よくある要因
- 高速設定にした(音が大きくなるのは自然な場合もあります)
- 机が軽い・たわむ(共振で「騒音」に見える)
- 本体が壁や物に触れている
- ファームウェア更新直後で動作感が変わった
この場合は「故障」ではなく、環境調整で改善する可能性があります。
5. いったん停止した方がいい症状(安全側の判断)
次のような場合は、無理に印刷を続けず止める判断が安全です。
- 急に異音が大きくなった
- 金属が擦れるような音がする
- 動きが明らかに引っかかっている
- 異常な振動が増え続けている
この段階では、原因を決めつけず、**動画(10〜20秒)**を撮っておくと後が楽です。
6. 公式サポートに相談するときの準備(最短で話を進める)
異音・振動は、文章だけだと伝わりにくいです。
問い合わせる場合は、次をセットで用意するとスムーズです。
- 異音の動画(短くてOK)
- どの動作で音が出るか(X移動/Y移動/Z上下など)
- 最近変更した点(材料・速度・設定など)
- 発生日時(だいたいでOK)
まとめ
- 異音・振動は「故障」より先に 潤滑不足を疑うのが近道です
- X軸/Y軸ベルトは、音の出方である程度切り分けできます
- ベルトの強い調整は自己判断で行わず、必要なら公式サポートへ
- 図解(X/Y/Zとベルト位置)があると、この記事は一気に“指標”になります

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