
― 詰まり・空回り・認識不良の確認ポイント
This article explains how to deal with filament feeding problems in Bambu Lab AMS before assuming a hardware failure.
この記事で分かること
- AMSでよく起きるフィラメント供給トラブルの症状
- トラブルが起きたときに、まず確認したい順番
- 自分で対応できる範囲と、公式サポートに相談する目安
はじめに
Bambu LabのAMSは、複数フィラメントを自動で扱える便利な装置です。
一方で、フィラメントの状態やスプールの相性によって、供給がうまくいかないトラブルが起きることもあります。
エラーが出たり印刷が止まったりすると、「故障かも?」と不安になりますが、
実際には 材料や条件が原因で起きているケース も少なくありません。
この記事では、分解や修理の話に入る前に、
落ち着いて確認できるポイントを順番に整理します。
※補足
Bambu LabのAMS(AMS2Pro/ AMS Light)は、多色印刷や自動フィラメント切り替えを実現する非常に便利なシステムです。
本記事ではトラブル時の対応を中心に解説しています。
仕組みを理解し、フィラメントの状態や使い方に気をつけることで、安心して多色印刷を楽しむことができます。
尚、Bambu labのAMSは3Dプリンターごとに対応機種が異なります。(A1及びA1 miniはARM llightを共通使用可)

※Amazonでは、AMS lightだけの販売は限られた場合のみのようです。
1. AMSのフィラメント供給トラブルでよくある症状
まずは、よく見られる症状を整理します。
- フィラメントが途中で止まり、先に進まない
- ローラーが回る音はするが、フィラメントが送られない
- フィラメント供給エラーが表示され、印刷が中断される
- 特定のスロットだけ失敗する
- しばらく使っていなかったフィラメントで起きやすい
これらはすべて、AMSでは比較的よく見られる現象です。
2. まず確認したいポイント(おすすめの順番)
トラブル時は、次の順番で確認すると混乱しにくくなります。
① フィラメントの状態(最優先)
AMSの供給トラブルで、最も影響が大きいのがフィラメントそのものです。
確認したい点は以下です。
- 先端が潰れていないか、極端に曲がっていないか
- 湿気を吸って柔らかくなっていないか、又は折れやすくなっていないか
- 材質(PLA / PETG など)やメーカーによる硬さの違い
特に、長期間保管していたフィラメントや、湿度の高い環境に置かれていたものは、
供給途中で引っかかりやすくなることがあります。
特にPETGはポキポキと折れやすくなります。可能な限り乾燥してから使いましょう!
② スプールの動きとサイズ
次に、スプール自体の状態を確認します。
- スプールが重すぎないか
- 回転が渋くなっていないか
- スプールの幅や直径がAMSに合っているか
純正以外のスプールを使用している場合、
回転抵抗やサイズの違いが原因になることもあります。
③ チューブや経路で引っかかっていないか
フィラメントが通る経路も、意外と見落としがちです。
- フィラメントが不自然に曲がっていないか
- チューブの差し込みが浅くなっていないか
- AMSのフタを閉めた際に、噛み込んでいないか
外から見える範囲だけでも、一度確認しておくと安心です。
④ 特定のスロットだけで起きているか
症状が出るスロットに偏りがないかも重要です。
- 1番だけ、2番だけで起きていないか
- フィラメントを入れ替えると症状が移動するか
これにより、
材料の問題か、スロット側の問題かを考えるヒントになります。
3. よくある原因の考え方
AMSのフィラメント供給トラブルは、次のような要因が重なって起きることがあります。
- 湿気によるフィラメントの柔らかさ変化
- スプールとAMSの相性
- 先端の劣化やクセ
- 連続切り替え時の負荷
この段階では、どれか一つに断定する必要はありません。
「こういう可能性がある」と整理できれば十分です。
4. 無理にやらない方がいいこと
トラブル時に、次のような行為は避けた方が安全です。
- 分解して内部のローラーを触る
- 強い力でフィラメントを引き抜く
- エラーを無視して何度も再実行する
無理をすると、
症状が悪化したり、別のトラブルにつながることがあります。
5.まず試してよい確認ポイント(安全な範囲)
AMSのフィラメント供給トラブルが起きた場合でも、
分解や調整に入る前に、安全な範囲で確認できるポイントがいくつかあります。
ここでは、初心者でも比較的リスクなく試せる内容に限定して紹介します。
① フィラメントを一度抜いて、先端の状態を確認する
無理に引き抜くのはNGですが、容易に引き抜ける場合は、フィラメント先端の形状を必ず確認してください。
- 先端が不自然に潰れていないか
- 曲がりやクセが強く残っていないか
- ポキッと折れたような跡がないか
もし先端に折れた痕跡がある場合、
フィラメントが チューブ内やAMS内部で折れている可能性があります。
この場合、再セットを繰り返しても改善しないことが多いため、
無理に動かさず、後述の公式サポートへの相談を検討する判断材料になります。
※私の経験談ですが、フィラメントを引き抜き、ノズルに残っているフィラメントを引き抜いたにも関わらずフィラメントがひっかかり排出されないという
トラブルになったことがあります。どうにも分からないので上からのぞいてみると1cm程度だけ折れたフィラメントがARMSの4つのフィラメントの
合流地点で邪魔をしていました。細いピンセットで取り除くと再び正常に作動しました。
② フィラメントを別のスロットに入れ替えてみる
同じフィラメントを、別のスロットに入れ替えて再度セットしてみます。
- 症状が別のスロットに移る
- もしくは改善する
といった変化があれば、
フィラメント側の状態や、特定スロットとの相性が関係している可能性があります。
③ 乾燥状態がはっきりしたフィラメントで再確認する
可能であれば、
- 開封したばかりのフィラメント
- 乾燥済みと分かっているフィラメント
を使って再度確認してみます。
これにより、
湿気による影響かどうかを判断しやすくなります。
①でのトラブルですが、フィラメントの吸湿が原因でした。私に限っていうとフィラメントの吸湿がトラブルが起きる際に最も原因になっているように
思います。
フィラメントの吸湿で起こることは別で記事にしたいと思います。
④ 無理に繰り返さない
これらを試しても改善しない場合は、
エラーを無視して何度も再実行するのは避けた方が安全です。
供給トラブルを繰り返すことで、
症状が悪化したり、別のトラブルにつながることがあります。
この段階で分かること
ここまでの確認で、
- フィラメント側の問題か
- スロットや内部経路の可能性が高いか
をある程度整理できます。
改善しない場合は、
「どの条件で起きたか」を整理したうえで、公式サポートに相談するとスムーズです。
6. 公式サポートに相談する目安
次のような場合は、公式サポートに相談する判断が安心です。
- 複数のフィラメントで同じ症状が出る
- スロットを変えても改善しない
- エラー表示が繰り返し出る
- 明らかに動作がおかしいと感じる
この場合、
事前に「どの条件で起きるか」を整理しておくと、やり取りがスムーズになります。
まとめ
AMSは条件や材料の影響を受けることもある装置ですが、特性を理解すれば多色印刷の強力な選択肢になります。
- AMSのフィラメント供給トラブルは、材料や状態が原因のことが多いです
- まずは
- フィラメント
- スプール
- 経路
の順で確認すると落ち着いて対応できます
- 不安な場合や改善しない場合は、無理をせず公式サポートに相談するのが安全です

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