駆逐艦雪風 | 第3章-7:光造形(レジン方式)で艦上小物を量産/機銃の向きと細物の安定条件、スキッドビームの剥離対策

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ABS-like resin build plate filled with small deck fittings for a 1/150 IJN destroyer Yukikaze, including machine guns, radar parts, cranes, and thin components printed with supports

This chapter focuses on resin printing small deck fittings for Yukikaze, including gun mounts, thin parts orientation, and peel prevention.

  • 機銃など細い部品は「横置き」より「立て気味(10〜15°)」が安定しました。
  • この結論は蒸気配管など他の細物にも応用できます。
  • スキッドビームは広い面を下にすると剥離しやすく、傾けることで改善しました。

1. 後半は「小物の量産」をテーマにする

前半ではマストや主砲のような“目立つ部品”を掘り下げました。
後半は、艦上の密度を決める 機銃・電探まわり・クレーン周辺・対潜装備 など、細い小物を中心にまとめます。

小物は点数が多く、設計よりも「安定して出力できる向き」「後処理しやすいサポート」が重要です。艦船模型の話ですが、他模型にも応用できる「細物の出力条件の決め方」として整理します。


2. 機銃の向き:横置きより「立て気味」が安定した

機銃は、1/150だと銃身が細く、曲がりやすい部品です。
そこで、同じ部品を 横置き立て気味 で出力して比較しました。

2-1. 横置きの問題:サポート位置と“曲がりリスク”

横置きは一見安定しそうですが、実際は次の問題が出ました。

  • 銃身の途中にサポートが付きやすい(痕が残りやすい)
  • 長い銃身が“梁”のようになり、わずかな力でも曲がりやすい
  • 洗浄・硬化・サポート除去の工程で曲がる可能性が増える
ABS-like resin build plate with small fittings for a 1/150 IJN destroyer Yukikaze, including machine guns, radar parts, and deck equipment printed with supports

写真を見ていただくと右の方に並んでいるのが連装機銃です。縦置きと横置きでどちらができがいいか?サポートが取りやすいか検討しました。

結論として、横置きがいい。となりました。
やはり銃身の途中にサポートが入ると折れやすいし痕を残しがち。また、細物は立て気味15°くらいが失敗がなくプリントしやすいということです。

2-2. 立て気味の利点:銃身が“まっすぐ”になりやすい

機銃は、完全な垂直ではなく 10〜15°ほど傾けて立て気味に配置するのが扱いやすい結論になりました。

  • 銃身の長手方向がZ方向に寄るため、形が出やすい
  • サポートを“根元側”に寄せやすく、痕が目立ちにくい
  • 後処理で曲がる確率が下がる

3. この結論は「蒸気配管などの細物」にも応用できる

機銃の向き検討から得た結論は、蒸気配管やアンテナなど「細長い部品」にもそのまま当てはまります。

  • 細物は横に寝かせると、長さの分だけ“たわみ要因”が増える
  • 立て気味(10〜15°)にしてZ方向を使うと、形が安定する
  • サポート痕を“目立たない側”に集めやすい

この判断基準ができると、部品点数が増えても迷いにくくなります。


4. スキッドビーム:広い面を下にすると剥離しやすい

次はスキッドビームです。スキッドビームは平たい面があり、配置を誤ると剥離(途中ではがれる)に繋がりました。

※でスキッドビームってなんだ? て方もいらっしゃると思うのですが、魚雷などを運ぶクレーンだと思ってください。

4-1. 「広い面を下」は、一度に負荷がかかりやすい

当時は原因がはっきり分かっていませんでしたが、今振り返ると
広い面が一度に剥がされる配置になっていた可能性が高いです。

  • 剥離面が大きいほど、剥離時の抵抗が増える
  • 抵抗が増えると、支持が負けて途中ではがれやすい

この赤丸で囲ったあたりを真下に配置すると剥離が起きやすくなります。

4-2. 少し傾けると剥離しにくい(力を分散できる)

対策はシンプルで、スキッドビームも 少し傾けて配置します。

  • 一度に剥がれる面積を小さくできる
  • 力が分散し、剥離のリスクが下がる
  • サポートを入れる位置も整理しやすい

5. 小物を“運用”する:量産→後処理→保管の順を決めておく

小物は、出力よりも「後処理の運用」を決めると楽になります。

  • 同系統(機銃・電探・小配管など)をまとめて量産
  • 破損しやすいものはサポートを残して保管し、組立直前に外す
  • 似た形状はまとめてトレイに並べ、紛失を防ぐ

光造形のテーマ・印刷の向きについて

機銃って横にした方が良さそうなのに…。意外!

そうなんだよな。だから両方試してみたんだけど、やっぱり基本は細物は縦置きだね

それ!おっちゃんの決め事にしちゃったよね

そうだね。やり方は人それぞれだと思うけど、0.5mmくらいを細物の下限の太さにすること。細物はたて10-15°くらいでプリントすることはもう決め事にしているね。

自分の環境にあった決め事を作っておくと迷わなくていいね。


まとめ

  • 機銃のような細い部品は、横置きより 立て気味(10〜15°) の方が銃身がまっすぐ出やすく、後処理も安定しました。
  • この判断は蒸気配管など他の細物にも応用できます。
  • スキッドビームは広い面を下にすると剥離しやすく、少し傾けて力を分散することで改善しました。(30°-45°くらい)
  • 小物は量産の“運用”を決めると、紛失や破損が減ります。

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