
Ship Model Nameplate for Display and Photography
この記事でわかること
- 3Dプリンターで模型用ネームプレートを自作した実例を写真付きで(戦艦金剛、戦艦大和、駆逐艦雪風、駆逐艦時雨)
- 艦名・年代・海域を入れることで臨場感が上がる
- 3Dプリント製ネームプレートの使用例
- 展示会・自宅展示・撮影での使い方
- BOOTH販売予定の艦船模型用ネームプレートについて
まずは結論
この記事では、3Dプリンターを使って模型用ネームプレートを自作した例を紹介します。
艦船模型やプラモデルの展示・撮影に銘板を添えるだけで、完成品の雰囲気は大きく変わります。
もちろん模型単体でも十分に魅力はありますが、艦名や年代、海域が一緒に見えることで、「どの艦なのか」「どの時期や場面を意識した作品なのか」が伝わりやすくなります。
加えて、あとで自分の作品を見直した時にいつの年代を狙ってつくったんだっけと思い出すための備忘録にもなります。
今回制作したのは、3Dプリンターで出力した艦船模型用のネームプレートです。黒いベースに金色の文字を組み合わせ、左右には錨マークを入れて、艦船模型に合わせやすい銘板風の雰囲気を目指しました。
この記事では、実際に制作した「駆逐艦時雨」「巡洋戦艦金剛」「大和&雪風」のネームプレートを例に、艦船模型の展示や撮影でどのように使えるかを紹介します。
あわせて、BOOTHでの販売の案内もしておりますので良ければご覧ください。
艦船模型は、艦名や場面設定が見えると臨場感が上がる
艦船模型は、艦そのものの形や塗装、ウェザリング、海面表現などで多くの情報を伝えられます。
ただ、写真や展示会の場では、見る人が一瞬で艦名や時代設定まで読み取れるとは限りません。
特に艦船模型は、詳しい人には違いがわかっても、一般の来場者や模型ジャンルが違う人には「どの艦なのか」が難しかったりします。さらに言えば、艦船模型はいつの年代を切り取るか、どの海戦時なのかでも装備が変わってきます。
そこで艦名ネームプレートを添えると、作品を見るための入口ができます。
今回のプレートでは、単に艦名だけを入れるのではなく、年代や海域も入れてます。
たとえば「駆逐艦時雨 1944 スリガオ海峡」と表示すると、その模型がスリガオ海峡海戦時の時雨を意識した作品であることが伝わります。
これは単なる名札ではなく、作品の背景を補足するための小さな展示パーツだと考えています。
紙の名札ではなく、模型に合う銘板風プレートにしたかった
展示会では、紙の説明カードや名札を使うこともできます。
情報を伝えるだけなら、それでも十分に役割を果たします。
ただ、艦船模型の前に置くなら、できれば模型本体の雰囲気に合うものにしたいところです。
模型を作る手間ひまかけた分少しだけ雰囲気を足してあげたい。ジオラマ化したのならなおさらそう思います。
そこで今回は、黒いベースに金色の文字を組み合わせた3Dプリント製のネームプレートにしました。左右に錨マークを入れることで、艦船模型用のプレートであることが自然に伝わるようにしています。

【駆逐艦時雨のネームプレート】
艦名だけでなく、年代や海域を入れる意味
艦船模型用のネームプレートは、艦名だけでも十分に役立ちます。ただ、実際に作ってみると、艦名に加えて年代や海域を入れた方が、作品としての臨場感はかなり上がると感じました。
たとえば「時雨」とだけ書いた場合、それは艦名を示すプレートです。一方で「駆逐艦時雨 1944 スリガオ海峡」と入れると、どの場面を意識しているのかが伝わります。
大和や雪風でも同じです。艦名だけでなく、作戦名、年代、海域、就役時、最終時などを入れることで、プレートは単なる名前表示ではなく、作品説明に近い役割を持ちます。
艦船模型では、同じ艦でも時期によって姿が変わります。だからこそ、プレートに少し情報を加えるだけで、展示や撮影時の伝わり方が変わってきます。
大和と雪風の展示に合わせてみる
まずは、大和と雪風の模型に合わせてネームプレートを置いてみました。黒い展示ベースに金文字のプレートを合わせると、全体の印象が少し引き締まります。

【大和&雪風の展示とネームプレート】
ネームプレートは模型本体の邪魔をしない位置に置いています。艦船模型は細部に目が行きやすいので、プレートは主張しすぎない方が使いやすいと感じました。
一方で、文字が見えないほど小さくしてしまうと意味がありません。模型の雰囲気を壊さず、写真に撮ったときにも読めるサイズにすることが大切です。
1/700 フジミ模型 戦艦大和と駆逐艦雪風について
こちらの模型はどちらもフジミさんの1/700をベースにしています。
戦艦大和は1/700 艦NEXTシリーズNo1 戦艦大和をベースにエッチングもりもり付けまくりで作っています。
機銃類はすべてナノ・ドレッドシリーズに置き換えています。お金も多少かけてますが何より手間をかけてます。
そして駆逐艦雪風は1/700 艦NEXTシリーズNo5 雪風/磯風セットから作っておりエッチングもりもりです。
当時の磯風と雪風は単装機関銃の数と菊水マークの有無の違いなのでセットにしやすいんですよね。
最終時磯風は菊水マークを煙突につけていたといわれています。対して雪風はマークなしと言われています。
浜風は磯風の装備に加えて爆雷投射機の数が多く(3式が1基多く)ついていたといわれています。
大和はいったんフルハルを作ったのちに船底を作って喫水線で切るという我ながら狂気じみた手のかかることをしています。
大和と雪風、両方とも1945年4月頃呉から出発直前をイメージして作っています。
今なら喫水線で切るならフジミさんの1/700 波シリーズがいいですね。スナップキットの上に自然にジオラマ風に作れるのですごくいいと思います。
駆逐艦時雨と海面プレートに合わせてみる
次に、駆逐艦時雨の模型と海面プレートに合わせてみました。こちらは「1944 スリガオ海峡」という情報を入れているため、艦名だけのプレートよりも場面設定が伝わりやすくなっています。

【駆逐艦時雨と海面プレート、艦名ネームプレート】
海面プレートと艦名ネームプレートを組み合わせると、模型単体で置いたときよりも、作品としての方向性が伝わりやすくなります。特にブログやSNS用の写真では、画像の中に艦名と場面設定が入るので、見る人に説明しやすくなります。
今回のように、艦名、年代、海域を入れる形式は、艦船模型との相性がかなり良いと感じました。展示会だけでなく、自宅展示や撮影用にも使いやすいと思います。
駆逐艦と比べると少しサイズが大きいのですが、自分を含めてみる人がパッと見やすいサイズがいいと思っています。
因みにこちらの海面ベースは3Dプリンターで透明PETGフィラメントを使用して作ったものです。
手の込んだジオラマではなく、あくまでも雰囲気重視の簡易的なものですがそれっぽさはでます。
下記の記事で紹介しています。
👉3Dプリンターで海面シートを作る方法|透明PETGとテクスチャープレートで艦船模型ベース
駆逐艦時雨 1944年スリガオ海峡時
呉の雪風に対し、佐世保の時雨です。どちらも幸運艦として名高く、スリガオ海峡での戦いでは西村艦隊全滅の中ただ一艦生還しました。
1/700 特シリーズ 駆逐艦白露型「時雨」「五月雨」をベースにしています。
特シリーズは比較的リアルな考証と造形が特徴なのですが、1944年当時の時雨はこの仕様よりさらに機銃装備が増えていました。
正確な装備が分からなかったので(戦闘詳報などを解析して調べ上げる方がいるので今では分かっているのかも知れません)
私なりに近い年代の白露型の装備を参考に改装した覚えがあります。(艦橋横のボートを外し機銃を装備など)
巡洋戦艦金剛とネームプレートを合わせてみる
上記は太平洋戦争当時の再現ですがこちらは、大正期の巡洋戦艦金剛です。

軍艦ってその年代によって全く装備どころか形もまったく異なるのです。
特に日本の軍艦はそうでした。
こうして、年代と一緒に置いてみると様変わりしたのが分かりますね。

すーっとして、普段見ている戦艦とかなり見た目がちがうね!

当時の軍艦は近代化改装といって大規模な改装を何度かしたんだ。金剛型も巡洋戦艦として建造され、のちに近代化改装で戦艦になったんだよ。最初の近代化改装では速度が落ちて…。ごめん。話が長いか…
巡洋戦艦金剛について
私は戦艦の中で金剛が一番好きな船で(だって最も美しい艦ですから)、年代違いでいうと写真の1/700巡洋戦艦金剛 1914年(カジカ製)、1/700 高速戦艦金剛 1941年(フジミ製)、1/700 戦艦金剛 1944年10月(フジミ製)、1/350 アイアンクラッドシリーズ 戦艦金剛(青島製)とかなり網羅しているのですが、中でもこの大正時代の金剛も味があって好きなんですよね。
因みに金剛は30ノットを超える速度で航行できたので高速戦艦なんて言われていますが、正式に高速戦艦なんて分類はないんです。
イギリスで生まれた時から昭和6年に第一次改装(近代化改装)されるまでは巡洋戦艦、それ以後は戦艦と分類されます。
3Dプリンターで作ると、文字や仕様を調整しやすい
今回のネームプレートは、3Dプリンターで制作しています。黒い本体部分と金色の文字部分を組み合わせるため、印刷途中でフィラメントを切り替えています。

本来であればAMSなどを使って色替えする方法もありますが、今回は機材トラブルもあり、Bambu Studioの一時停止機能を使って手動でフィラメント交換を行いました。少し手間はかかりますが、黒地に金文字のようなシンプルな色替えであれば、手動でも十分に対応できます。
ただし、日本語の文字は画数が多く、小さくしすぎると読みにくくなります。特に艦名や海域名を入れる場合は、文字の太さ、高さ、行間のバランスを確認しながら調整する必要があります。
この記事では、あくまで艦船模型用ネームプレートとしての使い方を中心に紹介しています。
手動フィラメント交換や一時停止機能の使い方は、こちらの別記事で詳しくまとめています。
自宅展示・撮影・展示会で使える
艦船模型用ネームプレートというと、展示会向けの小物という印象があるかもしれません。しかし、実際に使ってみると、自宅展示や撮影用にもかなり使いやすいです。
自宅のケースや棚に艦船模型を並べる場合、ネームプレートがあるとコレクションとして見やすくなります。
複数の艦を並べるときにも、艦名や時期が見えることで整理しやすくなります。
ブログやSNSに写真を載せる場合も、プレートがあると写真の中で作品の情報を伝えられます。文章で説明しなくても、艦名や海域が自然に見えるのは便利です。
展示会では、来場者が作品の前で立ち止まったときに、艦名や設定がすぐに伝わります。説明カードとは別に、模型の前に小さなプレートを置くことで、作品全体の雰囲気も整えやすくなります。
BOOTHでの販売も準備しています
今回制作した艦船模型用ネームプレートは、もともとは自分の展示や撮影に使うために作ったものです。ただ、実際に模型と並べてみると、艦船模型を飾る小物として十分に使いやすいと感じました。
そのため、BOOTHでの販売も準備しています。まずは艦船模型用の既製デザインから始め、展示や撮影に使いやすいネームプレートとして展開していく予定です。
販売する場合は、3Dプリント製の完成品として扱います。積層痕や個体差はありますが、黒地に金文字の銘板風プレートとして、艦船模型の雰囲気に合わせやすいものを目指しています。
【BOOTHリンク予定】
艦船模型用 艦名ネームプレート|展示・撮影用 3Dプリントプレート
模型本体は付属しません。ネームプレート単体の商品として、自宅展示、撮影、展示会などで使えるようにする予定です。
艦船模型用ネームプレートの表記例
艦船模型用として使うなら、次のような表記が相性が良いと思います。
- 艦種+艦名
- 艦名+年代
- 艦名+海域
- 艦名+作戦名
- 艦名+就役時
- 艦名+最終時
- 艦名+艦隊名
たとえば「駆逐艦時雨 1944 スリガオ海峡」のように入れると、艦名だけでなく場面設定も伝わります。「戦艦大和 1945 天一号作戦」や「巡洋戦艦金剛 1914 就役時」のような表記も、艦船模型との相性が良いと思います。
ただし、文字数が多くなりすぎると読みにくくなります。展示用としては、短い言葉で必要な情報だけを入れる方が使いやすいですね。
まとめ
艦船模型用の艦名ネームプレートを3Dプリンターで制作し、実際に模型と並べて撮影してみました。黒いベースに金色の文字を組み合わせることで、艦船模型に合う銘板風の雰囲気になったと思います。
艦名だけでなく、年代や海域を入れることで、模型がどの場面を意識した作品なのかが伝わりやすくなります。特に展示会や写真撮影では、プレートがあることで作品の背景を自然に補足できます。
艦船模型は、模型本体だけでも十分に魅力があります。それでも、艦名ネームプレートを添えることで、展示や撮影時の臨場感をもう一段高めることができます。今後はBOOTHでの販売も進めながら、艦船模型に合う展示用小物として改良していきたいと思います。

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