Resin prints feel sticky when washing or curing is incomplete.
この記事で分かること
レジンプリント後に発生する「ベタつき」の原因を、洗浄・露光・乾燥の3つに分けて整理します。ABS-likeレジンを前提に、実際の条件で再現しやすい対処方法を解説します。
先に結論
・ベタつきの原因は未硬化レジンの残りがほとんどです
・まずは洗浄不足か二次硬化不足を疑います
・IPAの状態と乾燥工程も仕上がりに大きく影響します
1. ベタつきの正体は「未硬化レジン」
レジンプリント後に触るとベタつく状態は、表面に未硬化のレジンが残っていることが原因です。
見た目は完成していても、表面や細部に反応しきっていないレジンが残っていると、触ったときに粘りを感じます。
この状態を解消するには、「洗浄」「二次硬化」「乾燥」の3つを順番に確認することが重要です。
レジンのベタつき対策では、洗浄、二次硬化、手袋、漏斗、FEPフィルムなどの周辺用品も重要です。
実際に使っている用品は、使用道具・材料まとめページに整理しています。
⇒実際に使用している3Dプリンター・道具・材料まとめ|FDM・光造形・模型製作用
2. 今回の検証環境(再現条件)
本記事は以下の条件で発生・検証しています。
- 機種:Elegoo Saturn Ultra 12K
- レジン:ELEGOO ABS-like
- 室温:20〜25℃(温め装置あり)
- パーツ:手摺など約0.5mmの細物
ABS-likeレジンは強度と安定性に優れますが、洗浄や硬化の影響を受けやすい特性があります。

みなさん愛用のレジンがあるかと思いますが、私がもっぱら愛用しているのは
「ABS-Likeレジン」です。
私は比較的細いパーツを作ることが多いのですが、一般的なレジンよりABS-Likeレジンの方が柔軟性が
あって折れにくいのです。
もし私同様に細いパーツを作る機会が多く折れ耐性を持たせたい場合はお試しあれ!
3. 洗浄不足でベタつきが残る(最も多い原因)
ベタつきの原因で最も多いのが洗浄不足です。
IPAが汚れていたり、洗浄時間が短いと、表面にレジンが残ったままになります。
対処方法
- IPAを定期的に交換する
- 洗浄時間を見直す(短すぎないか確認)
- 可能であれば2段洗浄にする
特に細かいパーツはレジンが残りやすいため注意が必要です。
私は洗浄の際にはニトリル手袋をしています。
すぐなくなりますよね。
私は水洗いレジンを利用しています。
まず最初に粗洗いと申しますか、ざっと洗ってそれから洗浄硬化機で洗います。
洗浄時間は大体15~20分くらいが私の洗浄の目安です。
4. 二次硬化不足で表面が固まりきらない
洗浄が十分でも、二次硬化が不足しているとベタつきが残ることがあります。
光が当たっていない面や厚みのある部分は、硬化が不十分になりやすいです。
対処方法
- 硬化時間を延ばす
- 角度を変えて均一に光を当てる
一方向だけでなく、全体に光が当たるようにすることが重要です。
自分にとっての最適な二次硬化時間を決めておくといいですね。
硬化しすぎてもよくないらしいです。
始めたころは硬化した方がいいと思って30分くらい硬化していたこともありましたが
最近はだいたい15分くらいが私の目安です。
こちら、光造形をされている方は、まず持ってらっしゃるかと思いますが
私は「ELEGOO Mercury Plus V3.0 洗浄硬化ステーション」を使用しています。
洗浄も二次硬化もできる優れものです。

5. 乾燥不足もベタつきの原因になる
意外と見落としがちなのが乾燥工程です。
洗浄後にIPAや水分が残っていると、それが表面に影響し、ベタつきや曇りの原因になります。
対処方法
- 洗浄後はしっかり乾燥させる
- 風通しの良い場所で乾かす
乾燥を省略すると、せっかくの洗浄や硬化の効果が落ちてしまいます。
洗浄不足やIPAの劣化は白化の要因にもなります。
表面が白くなる、曇るといった症状については、こちらの記事でまとめています。
⇒レジン3Dプリントの気泡・白化・曇りを直す|原因と対処を条件別に解説
6. 改善しない場合に確認するポイント
ここまで試しても改善しない場合は、次の原因を疑います。
- レジンが劣化している
- 露光時間が不足している
露光不足の場合は、そもそも硬化が不十分なため、表面に未反応のレジンが残ります。
露光時間の調整方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
⇒光造形レジンの露光時間の目安|何秒から試す?失敗から分かる適正設定
それでも改善しない場合は、FEPフィルムの状態も確認してみてください。
⇒光造形レジンのFEPフィルム交換目安と管理方法|失敗を減らすポイント
まとめ
レジンプリント後のベタつきは、未硬化レジンが表面に残っていることが原因です。
洗浄、二次硬化、乾燥の3つを順番に確認することで、安定して改善できます。
この考え方は模型全般だけでなく、日用品や治具など他の3Dプリント作品にも共通する考え方です。
光造形(レジン方式)の設定やトラブル対策は、以下の記事にまとめています。
⇒光造形(レジン方式)「印刷の向き・角度」決め方:失敗を減らす判断手順

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