フィギュア展示台を3Dプリンターで自作|組み替え式Type-2 BASE


Concept image of a mecha girl posed on the Type-2 modular display base

※画像の模型部分はイメージです。
Designing a Modular Display Base for Models and Figures with a 3D Printer

この記事でわかること

  • 模型・フィギュア展示台を3Dプリンターで自作した理由
  • フィギュアケースやフィギュア展示台の実例
  • 今回の展示台Type-2 BASEのサイズと基本的な考え方
  • 模型展示や撮影で使って感じたこと
  • Type-2 BASEのSTLデータについて

まずは結論

模型やフィギュアを展示するとき、作品そのものには時間をかけても、その下に置く展示台まではなかなか手が回りません。そこで3Dプリンターを使い、模型やフィギュアを「置くための台」ではなく、展示全体の雰囲気を作るためのベースとして設計したのがType-2 BASEです。

約180mm角の天板を基本に、工業施設やSF基地をイメージした外装を組み合わせています。各部は差し込み式とし、接着剤を使わずに組み替えられるようにしました。完成後は美少女プラモデルやフィギュアの展示だけでなく、模型展示会でも実際に使用しています。


模型そのものだけでなく「展示」も作りたかった

Type-2 BASEを作ったきっかけは、展示会で模型を並べているときに感じたことでした。一つひとつの作品をきれいに作っても、机の上にそのまま並べるだけでは、画一的で変化のないものになってしまいがちです。

特にフィギュアや美少女プラモデルの場合、立ち姿の高さが近いため、横一列に並べるとどうしても平面的な展示になりがちです。
そこで、作品そのものを作るだけではなく、「作品をどう見せるか」まで3Dプリンターで作れないだろうかと考えるようになりました。

Type-2は、そこから作り始めた展示ベースです。


もちろん展示台には多くの種類の既製品があります

もちろん、展示台は既製品を使う方法があります。
手軽に整った展示環境を作りたい場合は、Amazonなどで販売されているフィギュア用ディスプレイ台やアクリル台を使うのが一般的でしょう。

こちらの記事では実際に展示会(おかほび2026)でディスプレイしている例が多数載せています。
購入したものを使ったり、ひと手間かけたり、全くの自作だったり展示台をみても人さまざまだと感じます。
おかホビ2026に参加しました|模型展示と交流を楽しんだ2日間

展示台、模型がたくさんある人でそれぞれに購入して用意していると地味に結構お金がかかっちゃうんですよね。

Commercial acrylic and wooden display stands for figures and models

ご存じの通り、ガンダムにはアクションベースいうシリーズで多彩な形状でバンダイさんが提供されています。
この形状はやっぱりガンダムにはあうんですよね。

Bandai Action Base for displaying plastic models and figures

一方で、自分の作品に合わせてサイズや色、デザインまで変えたい場合は、3Dプリンターで自作するメリットが出てきます。

Type-2 BASEは約180mm角

3D printed Type-2 modular display base for figures and plastic models

Type-2 BASEの天板サイズは、およそ180×180mmです。これはBambu Lab A1 miniでもプリントできる範囲を意識したサイズで、フィギュアや美少女プラモデルを1体載せるには十分な大きさがあります。

大きすぎる展示台は置き場所を取りますが、小さすぎるとポーズや武装によっては収まりません。180mm角程度であれば、展示スペースを抑えながらも比較的自由に作品を配置できます。

Type-2の特徴は、約180mm角のサイズ、差し込み式の分割構造、2段・3段に組み合わせられる拡張性、そして工業施設・SF基地風のデザインです。

フィギュア展示ケースとの相性

それに家でフィギュアや模型を保管する時に使う展示用フィギュアケースですが、よく売れているタイプは200mm×200mm×300mmのタイプです。

Acrylic figure display case suitable for figures and the Type-2 display base


このフィギュアケース Amazonだと、月に200点以上売れているみたいです。
※ブログ掲載当時
私が考えている以上に展示ケースに入れて保管したいという方は多いようです。

でも正直すごく気持ちが分かるんです!
埃ってやつはなんですぐにたまるんですかね?
ケースを拭くのは比較的簡単でもフィギュアを拭くのは結構大変ですし、万が一壊したりしたらたまったもんでもありません。

Type-2は約180mm角としているため、200×200mmクラスのフィギュアケースにも収まりやすいサイズを意識しています。現在はフィギュアや美プラだけでなく、小型の模型やジオラマベースとして使うことも考えています。


組み替えできる構造にした

Type-2を設計するときに重視したのが、できるだけ一体物にしないことでした。展示台を丸ごと一つのパーツとして作ってしまえば設計は簡単ですが、色を変えたり、一部だけ作り直したりすることが難しくなります。

そこでType-2では、天板や側面パネルなどを分割し、差し込みながら組み立てる構造にしました。基本的に接着剤を使わなくても組み立てられます。

これなら、外装の一部だけ色を変えたり、別デザインのパネルに交換したりすることもできます。3Dプリンターで作る以上、「一度作ったら完成」ではなく、後から変更できる構造にしておいた方が遊び方も広がります。
中にバッテリーなどを内蔵することもできますし、外部につなげる為の開口部も用意しました。

Modular parts of the 3D printed Type-2 display base

また、2段重ね、3段重ねにしても組み合わせることができる構造を意識しました。


多色プリントを使って情報量を増やす

Type-2では、Bambu LabのAMS Liteを使った多色プリントも可能です。
すべてを塗装で仕上げることもできますが、3Dプリンターで作る展示台なら、プリントの段階で色分けできる部分は色分けしておいた方が気軽に使えます。

特に警告表示やラインのような部分は、色が入るだけで工業製品らしい雰囲気が出ます。最初は黄色の表示部分をかなり薄く作っていましたが、実際にプリントしてみると色が十分に出ませんでした。

そこで厚みを変更し、最終的には約0.6mm程度まで増やしています。
Fusion 360上では十分に見えていても、実際のプリントでは色の見え方が変わります。このあたりは、作ってみて初めて分かった部分でした。


「画面では格好いい」と「模型を載せて格好いい」は違う

Type-2を作っていて改めて感じたのは、展示台だけを見て設計してはいけないということでした。Fusion 360上で単体を見ると、ディテールを増やした方が格好よく見えます。

ところが実際にフィギュアや模型を載せると、展示台側の情報量が多すぎる場合があります。あくまで主役は上に載せる模型です。

Type-2では何度かプリントしながら、目立ちすぎる部分を減らし、逆に少し物足りないところにはディテールを追加していきました。この調整は、完成品を購入するのとは違う、自作ならではの工程です。


実際にフィギュアを載せてみる

完成したType-2には、美少女プラモデルや完成品フィギュアなどを実際に載せています。180mm角あるため、通常の立ち姿であれば余裕を持って配置できます。

武装の大きなキャラクターや、少し横方向に広がるポーズでも比較的載せやすいサイズです。特に工業系・メカ系のキャラクターとは相性が良く、単純な台座よりも作品全体に背景が生まれます。

一方で、キャラクターによってはType-2側の色を変えた方が合うこともあります。このため、パーツを分割して色を変更できる構造にしたことが結果的に便利でした。


3Dプリンターだから展示台も作品にできる

以前であれば、展示台を自作しようと思うと木材やプラ板などを加工する必要がありました。
もちろんそうした方法にも良さがありますが、3Dプリンターなら設計した形を何度でも同じ寸法で作れます。

少し形状を変更したい場合も、Fusion 360上で修正して再出力できます。Type-2でも、警告表示の厚みやディテール、パーツ構成などを何度か変更しました。

こうした試行錯誤を繰り返せるのは、3Dプリンターで模型用品を作る大きなメリットです。模型そのものを出力するだけではなく、「模型を作るための道具」や「模型を見せるための道具」も作れる。

最近は、この使い方が3Dプリンターの面白いところだと感じています。

Type-2 BASEのSTLデータについて

Type-2 BASEは、完成品ではなくSTLデータとしてBOOTHで販売しています。自分の3Dプリンターで出力することを前提としたデータです。

色についても固定ではないため、黒やグレーを中心に工業設備のように仕上げてもいいですし、載せる模型に合わせて別の色に変更することもできます。私は警告表示などに黄色を使っていますが、ここを赤やオレンジに変更するだけでもかなり印象が変わります。

3Dプリンターを持っている方には、完成品をそのまま使うのではなく、自分の展示物に合わせてアレンジしてもらえればと思っています。

※Type-2 BASEのSTLデータはBOOTHで公開しています。※STLデータです。


専用ベースと汎用ベースの使い分け

実は今回、フレームアームズガール 金剛に合わせたものも作ったのですが、これだと金剛ちゃんのみの展示台になってしまいます。これはこれで気に入っているのですが彼女専用です。
そこも3Dプリンターのいいところなのですが、もう少し汎用性があってデザイン性を考えたものを考えていきたいと思っています。

Custom display base designed for a Frame Arms Girl Kongo model

フィギュアを載せる台と、艦船模型を置く台、ジオラマを組み込む台では必要な機能も違います。今後も実際に模型を作り、展示会で使いながら、「こういう台があったら便利」というものを少しずつ形にしていくつもりです。

3Dプリンターを模型制作に使うというと、どうしてもパーツや本体の造形に目が向きます。ですが、展示台のような周辺アイテムも、自作との相性がかなり良い分野だと思います。


もっとシンプルなバリエーションも増やしたいと思っています。

今回はかなり凝った構造にしてしまいましたが、単純にデザイン性を追求した展示台も今後は増やしていきたいと思います。
今回は組み合わせたり、高さを変えたりと様々なトライをしてみましたが、単純にデザインで多様性を持たせたいとおもっています。


まとめ

Type-2 BASEは、模型やフィギュアを単に置くためではなく、展示そのものを作る目的で設計した3Dプリント製の展示台です。約180mm角のサイズとし、工業施設やSF基地をイメージしたデザインにしました。

パーツは組み替えやすい構造とし、色やデザインも変更できるようにしています。実際に作る中では、警告表示の厚みを変更したり、黄色いリベットを銀色のディスクに変更したりと、何度か作り直しました。

Fusion 360上だけでは分からないことも、実際に模型を載せてみると見えてきます。3Dプリンターがあると、模型そのものだけでなく、その模型を飾る場所まで自分で作れます。

Type-2は、その楽しみ方の一つです。


関連記事


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

トップへ戻る