3Dプリンターで何を作る?実用・趣味・自作ツールの考え方・紹介


comparison of practical 3D printed desk items and a runner organizer for model workbench improvement

What should you make with a 3D printer? This guide shows not just ideas, but how to move forward.
何か作りたい目的があって3Dプリンターの購入を決意したと思いますが、目的のものを作った後に考えることは
「さぁ、次は何を作ろうか」だと思います。

  • 作りたいものを見つけ選ぶ
  • 既存モデル→もっと良くしたい!→自作という流れ
  • 自分に合うもの・好きなものを作るのが3Dプリンターの良さ

自作例の一部を紹介

このブログでは、3Dプリンターで作れるものの考え方だけでなく、実際に自作した作品も紹介しています。

たとえば、模型作業中のランナー整理をしやすくする「RUNNER DOCK mini」や、懐中時計を飾るために設計した「Moonlit Sea 時計台」など、日用品や模型作業に合わせた道具を少しずつ形にしています。

・模型作業に集中できるランナー整理台|RUNNER DOCK mini
・懐中時計を飾りたかった|軍艦時計に最適化した時計台「Moonlit Sea」

今後、作品が増えてきたら、この記事とは別に「3Dプリンター作品集」ページを作り、そこから各作品へ進めるようにする予定です。

3Dプリンターで56mm缶バッジホルダーを自作|推し活グッズを飾れるディスプレイスタンド

懐中時計を飾りたかった|軍艦時計に最適化した時計台「Moonlit Sea」

模型作業に集中できるランナー整理台|RUNNER DOCK mini

こちらにも今まで作ったお役立ち作品を掲載しています。
もしよろしければのぞいてみてください。


■ さて本題!3Dプリンターを買ったあと、「さぁ、何作ろうかな」

3Dプリンターを手に入れると、まず考えるのが「さぁ、何を作ろうか」だと思います。

作れるものは無数にありますが、選択肢が多すぎるために逆に決められない、という状態になりやすいです。

既存のモデルをダウンロードしてすぐに作れる環境が整っている一方で、
「何を作るべきか分からない」という段階で止まってしまうケースも少なくありません。

そんなときは初心に戻って、3Dプリンターを手に入れたらこんなものやあんなものを作ってみたい。
そういったものを既存データーをSTL使ってプリントしてみるのがいいでしょう。

少し興味から離れているものでも実用品にチャレンジするのもいいでしょう。
そうした中から
フィラメントの違い、スライスソフトの設定
そういったものに慣れていくことにも繋がってきます。


■ まずは既存のモデルから作ってみる

最初から設計を始める必要はありません。
まずは公開されている3Dモデルを使い、実際にプリントするところから始めるのが現実的です。

現在は無料で使える3Dモデル共有サイトがあり、初心者でもすぐに試すことができます。


■ モデルを探せる主なサイト

MakerWorld

Bambu Labユーザー向けのプラットフォームで、ワンクリックでプリントできるモデルが多く、最初の1個を作るには最もハードルが低い環境です。

Printables

実用的なモデルが多く、収納や整理グッズなど、実際に使えるアイデアを探しやすいのが特徴です。

Thingiverse

長年使われている定番サイトで、膨大なモデルが公開されています。まずは全体像を把握するのに適しています。
逆に多すぎてあたりをつけていないと見つからないってことも。
こちらは無料STLと有料STLの両方があります。


■ 最初に選ぶときのポイント

既存モデルを選ぶ際は、特に初心者の方は次の点を意識してみましょう。

  • シンプルな形状(サポートが少ない)
  • サイズが大きすぎない
  • 実際に使う場面がイメージできる

まずは「問題なく作れること」を優先し、成功体験を積むことが重要です。

うまく作れると楽しくなり次はもっと作りたくなりますよ。


■ 目的で整理すると方向が見えてくる

3Dプリンターで作るものは、大きく分けると次の3つに整理できます。

● 実用(すぐ役立つもの)

  • ケーブルホルダー
  • スマホスタンド
  • 小物トレー(オーガナイザー)

最初の一歩として最も取り組みやすい領域です。
特にオーガナイザーはいろいろなタイプが無料で多くあります。
しばらくは楽しめます。(逆に整理するための箱が増えて整理できなくなる)


● 趣味・装飾(楽しむもの)

  • フィギュア
  • ミニチュア
  • ディスプレイアイテム

造形そのものを楽しむ方向です。
これらのものを作りたくて3Dプリンターを始めた方も多くいらっしゃると思います。

ディスプレイアイテムとしてもいくつか作成して楽しんでいます。
多くは個人で楽しむ為につくったものですが

3Dプリンターで作る懐中時計スタンド|軍艦時計に最適化した時計台「Moonlit Sea」
こちらの記事は、梶本時計店オリジナル懐中時計にあわせて作ったもので
BOOTHや店舗でもおかげさまで人気の商品となっています。

3D printed pocket watch stand Moonlit Sea designed for Yamato Nagato Kaga naval watches

<梶本時計店様 懐中時計台Moonlit Sea(戦艦長門・戦艦大和・護衛艦かが)用>

私は、3Dプリンターを始める為に「Fusion360」や「Blender」を始めました。
どうも「Fusion360」の方が性にあうようで、もっぱらFusion360を使っています。
こちらの方で詳しく解説しています。


● 自作ツール(自分に合わせるもの)

自作例)RUNNER DOCK MINI 模型作業のストレスをなくし作業効率を向上させることに注力してつくりました
製作記事はこちらを参考にして下さい

模型作業に集中できるランナー整理台|3Dプリンターで作る「RUNNER DOCK mini」

  • 収納グッズ
  • 工具整理
  • 作業効率化ツール

既存の製品やモデルでは満たせない部分を、自分の環境に合わせて作る領域です。


■ 最初はシンプルなものから始まり、少しずつ変わっていく

3Dプリンターを使い始めたばかりの頃は、ケーブルホルダーやスマホスタンドのようなシンプルなものを作ることが多いと思います。

ただ、こうしたものはどれも似た形に落ち着きやすく、使っているうちに少しずつ物足りなさを感じるようになります。

そこから「自分の使い方に合ったものを作りたい」と考えるようになり、作るものの方向が変わっていきます。


■ 既存モデルから自作に進むときにぶつかる壁

既存のモデルで問題なく作れるようになると、次に出てくるのが「少し合わない」という違和感です。

ただ、この段階で多くの人が一度止まります。

  • サイズを少し変えたい
  • 形状を少し調整したい
  • 自分の環境に合わせたい

こうした要望が出てきても、既存モデルのままでは対応できないためです。


■ 自作に進むかどうかの判断基準

次のような状態になってきたら、自作に進むタイミングです。

  • 同じ用途のものを何度も作っている
  • 「もう少しこうしたい」と感じることが増えている
  • 作業効率や配置に影響が出ている

この段階になると、「作る」から「設計する」へとステップが変わります。


■ 自作に必要になるスキル

自作を始める場合、最低限必要になるのが3DCADです。

メカ・構造物・建築物系の設計は3DCAD系ソフト(Fusion360など)、
フィギュアなど曲面の多い形状だとポリゴン系のBlenderやZbrushiなどのソフトを学ぶ必要があります。
私も最初は本当に仕事系ソフトは普段から使っているものの、こういった工業系・アート系ソフトって
敷居が高い気がしたのですが、案外やればできるものでした。

その時本を何冊か読んだのですが、もっとも参考になったのは
「Fusion360 マスターズガイド」でした。
※改訂版が出た場合は最新のものを購入されることを強くお勧めします。
 ソフトは細かい変更をすることが多く古いものではそのままできない時があるからです。

簡単な収納や仕切りであれば、基本操作だけでも作ることができます。

一方で、キャラクターや曲面の多い形状を扱う場合は
BlenderのようなポリゴンモデリングツールやZBrush のようなスカルプト系ツールが必要になります。


■ 重要なのは「少しずつ合わせること」

最初から完成度の高いものを作る必要はありません。

  • 少しサイズを変える
  • 一部だけ調整する
  • 実際に使って改善する

この繰り返しが、自分に合った道具を作ることにつながります。


■ 作るものに正解はない

3Dプリンターで何を作るかは、人によって異なります。

日常生活を便利にするもの、趣味を楽しむもの、作業環境を整えるもの。
どの方向にも価値があります。

私の場合は、最初は艦船とその装備が中心でしたが
最近は模型作業を快適にするためのツールを作る方向が興味があります。

好きなものの延長上として趣味で集めているものをより見栄え良く整理したいなんてこともあります。

これが正解というものがあるわけではありません。
それぞれの用途に合わせて選べ、スキルによって自らつくることができるのが、3Dプリンターの最大の魅力です。


■ 関連記事・今後の予定記事

今後、模型以外の自作道具・器具などにテーマを絞った記事も増やしていきたいと思います。


■ まとめ

3Dプリンターで作るものに迷った場合は、「目的」と「ステップ」で整理することで方向が見えてきます。

既存モデルで成功体験を得て、使う中で違和感を見つけ、それを自分に合わせて改善していく。
その流れが、自分に合った使い方につながっていきます。

なんてことのない置物も自分の好きな形にすると楽しくなりますよね。
3Dプリンターって究極の自分特化の道具を作れるちょっとした魔法の機械だと思うんですよね。


■ リンク


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