
How I Fixed an AMS Lite Connection Failure with Bambu Lab Support
今回は少し前に発生した、Bambu Lab AMS Liteが故障した件についてです。症状が出始めてからBambu Labサポートへ問い合わせ、交換部品を送ってもらい、自分で修理して復旧するまでを実例としてまとめます。
※ところで、余談ですが最近、ブログの更新が少し空いてしまいました。
というのも、岡山県倉敷市で開催される模型展示会「おかホビ」への参加に向けて、模型本体や展示用ディスプレイの制作に掛かり切りになっています。
今回初参加です。3Dプリンターを使った展示用ベースなどもいろいろ制作しているので、こちらについてもまた紹介したいと思っています。
ちょっと、いや結構楽しみにしています。
この記事でわかること
- AMS Liteが故障し、本体側が認識しなくなったときに実際に出た症状
- A1とA1 miniを使って故障箇所を切り分けた方法
- Bambu Labサポートへ問い合わせた実際の流れ
- サポートから案内されたトラブルシューティング
- ケーブルの測定を試して分かったこと
- 交換用メインボードと4ピンケーブルが届いてから修理するまで
- AMS Liteが使えない間に多色印刷をする方法
まずは結論
私のAMS Liteは、最初から完全に認識しなくなったわけではありません。Bambu Studioで見ていると「接続直後はARMを認識するものの数分すると切断される」「4つあるスロットの一部だけ認識する」といった不安定な状態から始まり、最終的にはすべて認識しなくなりました。
そこで普段使用しているBambu Lab A1だけでなく、手元にあるA1 miniにもAMS Liteを接続して確認しました。しかし症状は変わらなかったため、プリンター本体ではなくAMS Lite側に問題がある可能性がかなり高いと判断しました。
Bambu Labサポートへ症状と写真、スクリーンショットを送ったところ、Wikiを使ったトラブルシューティングとケーブル類の測定を案内されました。実際に測定も試しましたが、4ピンの小さな端子を正確に測るのは難しく、一部ではBambu Labが示している数値を安定して確認できませんでした。
測定器の問題なのか私の測定方法の問題なのかは分かりませんが、この測定結果だけで故障箇所を判断するのは難しいと考えました。一方で、A1とA1 miniの2台で同じ症状が再現していたことから、AMS Lite側の故障である可能性がかなり高いと考え、その旨をサポートへ伝えました。
その後、Bambu LabからAMS Liteのメインボードと4ピンケーブルが送られてきたため、自分で交換したところ無事に復旧しました。
なお、メインボードとケーブルを同時に交換しているため、どちらが故障原因だったのかを完全には特定できていません。症状から個人的にはメインボード側だった可能性が高いと考えていますが、これはあくまで今回の実例からの推測です。
AMS Liteの接続が不安定になった
今回の故障は、突然AMS Liteが完全に動かなくなるというものではありませんでした。
最初に気付いたのは、A1にAMS Liteを接続すると一度は認識するものの、数分すると接続が切れてしまう症状です。その後、接続できても4つあるスロットの一部しか認識しないなど、状態が徐々に不安定になっていきました。
最終的にはAMS Liteをまったく認識しなくなりました。
こういった症状は少し厄介です。最初から完全に動かなければ「どこかが故障した」と考えやすいのですが、認識したりしなかったりすると、接触不良なのか、ケーブルなのか、プリンター本体なのか、それともAMS Liteなのか判断しにくくなります。
別のA1 miniでも同じ症状が出るか確認した
幸い、私の環境にはA1のほかにA1 miniがあります。
そこでAMS LiteをA1から外し、今度はA1 miniへ接続してみました。もしA1本体側に問題があるのであれば、別のA1 miniに接続すれば正常に動作する可能性があります。
しかし、A1 miniに接続しても症状は変わりませんでした。
A1とA1 miniの両方が同じタイミングで同じような故障を起こしている可能性もゼロではありませんが、普通に考えればかなり低いでしょう。この時点で私は、問題はプリンター本体ではなくAMS Lite側にある可能性が高いと考えました。
目立った物理的な故障も見当たらなかった
次にAMS Lite本体を確認しましたが、見た目で分かるような物理的な破損は見つかりませんでした。
AMS Liteにはフィラメントを送り出すための機構がありますが、今回の症状は「フィラメントを送れない」というより、そもそもAMS Lite自体の認識が不安定になり、最終的には接続できなくなるというものです。
2台のプリンターで同じ症状が出て、目立った物理破損もない。この状況から、私は接続ケーブルや内部のメインボードなど、電気・通信系の問題ではないかと考えました。
もちろん、この段階ではまだ推測です。
Bambu Labサポートへチケットを送った
自分で確認できる範囲ではAMS Lite側の故障である可能性が高くなったため、Bambu Labのサポートへチケットを送りました。
問い合わせ時には、「AMS Liteを認識したりしなかったりすること」「最終的には認識しなくなったこと」「A1だけでなく別のA1 miniでも同じ症状が出ること」など、こちらで確認した内容をできるだけ具体的に記載しました。
また、症状が分かるスクリーンショットや写真も添付しました。
故障の問い合わせでは「動きません」だけではメーカー側も原因を絞れません。今回のように別のプリンターへ接続しても同じ症状が出た、といった切り分け結果を一緒に伝えておくと、状況を説明しやすくなります。

このあたりのサポートにチケットを送る際に事前に知っておいた方が早いことについてはこちらの記事で紹介しています。
Bambuサポートでは原因を切り分けするのにあれこれ調べて欲しい旨のやり取りが発生してここで時間がかかるので当初から提出しておいた方がいい
資料について述べています。
Bambu Labからトラブルシューティングを案内された
サポートからの回答では、Bambu Lab Wikiに掲載されているトラブルシューティングを確認し、それぞれの手順を試すよう案内されました。
これはBambu Labのサポートではよくある進め方で、考えられる可能性を一つずつ確認しながら故障箇所を絞っていく形です。
メーカー側からすれば、ユーザーが「AMS Liteが壊れた」と判断していても、実際にはプリンター本体、ケーブル、接続部分など別の場所に原因がある可能性があります。そのため、一定の手順に沿って確認するのは当然の対応だと思います。
今回もその一環として、ケーブルなどの電気的な測定が案内されました。

【Bambu Labから送られてきたトラブルシューティングの案内】
抵抗値の測定も試したが、正確な判断材料にはできなかった
私自身、測定器は持っているため、案内に従って実際にいくつかの測定を試しました。
ただ、4ピンの小さな端子へテスターを当てながら測定するのは思った以上に難しく、一部ではBambu Labが示している値を安定して再現できませんでした。
測定器側の問題なのか、私の測定方法の問題なのかまでは判断できません。しかし、この状態で測った数値をもとに故障箇所を判断するのは、かえって正確ではないと考えました。
一方で、それまでに行った切り分けでは、A1で発生した症状が別のA1 miniでも同じように再現しています。
2台のプリンター本体が同時に同じような故障を起こしていると考えるより、共通して接続しているAMS Lite側に原因があると考える方が自然です。さらにAMS Lite本体には、見た目で分かるような物理的な破損もありませんでした。
そのため、うまく測れなかった数値だけを頼りにするのではなく、「A1とA1 miniの両方で同じ症状が再現する」という結果を重視し、AMS Lite側のケーブルまたはメインボード周辺の故障である可能性が高いと判断しました。
小型テスターはどういったものを使ったらいいの?
今回、私は以前から持っているELPAのアナログテスター「EAT-01NB」を使って測定しました。ただし旧型の製品で、針のあるアナログタイプです。
現在あえて同じタイプを選ぶ必要はないと思います。
もしテスターを持っておらず、今回のような電圧・抵抗の確認や3Dプリンターのメンテナンス用に1台用意するのであれば、現在は数値を読み取りやすいデジタルテスターの方が扱いやすいでしょう。Amazonではオーム電機のデジタルテスター「TST-KJ830」が手頃な価格帯の製品として販売されています。
ちょこちょこトラブルが発生することのある3Dプリンターなので、まだ持っていない方はお求めやすいものを一つ持っていてもいいかも知れません。

AMS Lite側の故障を前提に対応してほしいと伝えた
そこでBambu Labサポートには、測定を試したものの一部の数値を正確に確認できなかったことと、それ以上にA1とA1 miniの両方で同じ症状が発生していることを伝えました。
そのうえで、「AMS Lite側の故障である可能性がかなり高いと考えているので、それを前提に対応してほしい」という趣旨で返信しました。
メーカー側が複数の可能性を想定して順番に確認するのは当然だと思います。ただ、今回のように別のプリンターを使って同じ症状を再現できている場合は、その結果も故障箇所を切り分けるうえで有力な情報になると考えました。
その後、Bambu Labから交換用のAMS Liteメインボードと4ピンケーブルを送るという回答がありました。

【測定結果などを伝えた後のBambu Labとのやり取り】
メインボードと4ピンケーブルが送られてきた
こちらの確認結果を伝えたところ、Bambu Labサポートから交換用として「AMS Lite Mainboard」と「AMS Lite 4-pin Cable」を送るという回答がありました。
実際の流れを時系列で整理すると、次のようになります。
- 7月9日:サポートへ問い合わせ
- 7月13日:トラブルシューティングの案内
- 7月15日:こちらで確認した結果と判断を返信
- 7月16日:メインボードと4ピンケーブルの交換対応へ
- 7月20日:交換部品の発送手配
サポートからは、部品交換用のBambu Lab Wikiも案内されました。
今回のケースでは、AMS Lite一式を修理センターへ送るのではなく、交換部品がこちらへ送られ、自分で交換する形になりました。

【メインボードと4ピンケーブルの発送連絡】
ちなみに、それまでのサポートとのやり取りは日本語でしたが、なぜか部品の発送案内は英語で届いたんですよね。
内容自体は「AMS Liteのメインボードと4ピンケーブルをヤマトで発送した」というシンプルなものなので、それほど難しいものではありません。
英語のメールに苦手意識がある人は少し戸惑うかもしれませんが、現在なら文章をコピーしてAIなどで翻訳してもらえば内容はすぐ確認できます。このあたりも、海外メーカーの製品を使うハードルは以前よりかなり低くなったと感じます。
AMS Liteを自分で修理する
交換部品が届いたので、案内された手順を確認しながらAMS Liteを分解し、メインボードとケーブルを交換しました。
3Dプリンターを普段から触っている人であれば作業できる内容ではありましたが、内部のコネクターや配線を扱うことになります。自分で交換する場合は、Bambu Labから案内された最新の交換手順を確認しながら作業した方がいいでしょう。
一連の作業が載った「Bambu lab Wiki」の該当ページのリンクが上記のメールに掲載されているのでそこを確認しながら交換しました。
Wiki中にも注意書きがありますが、くれぐれも「電源を切った状態で」作業することを心がけてください。
電源を付けたままだと別のところの故障につながる場合がありますし、なにより危険です。
大体30分くらいの作業時間でした。(慣れている方はもっと早いと思いますが、「どこを外すんだ?」「なんの6角レンチを使うんだ?」など
いちいち考えながらやってるので時間がかかります)
交換後にAMS Liteを接続して確認すると、正常に認識するようになりました。
正常に稼働したのを見ると「おお~!」と軽い感動を覚えましたね。
それまで発生していた「認識しても数分後に切断される」「一部のスロットしか認識しない」「最終的にはまったく認識しない」といった症状も解消し、その後は通常どおり使用できています。

【交換用メインボードとケーブル】

【AMS Lite分解・交換作業】

【交換後、正常にAMS Liteが作動し2色プリント】
原因はメインボードだったのか?
今回、Bambu Labから送られてきたのはメインボードと4ピンケーブルの両方です。そして私は両方を交換しています。
そのため、実際に故障していたのがメインボードだったのか、4ピンケーブルだったのかを完全に特定することはできません。
症状やそれまでの確認結果から、個人的にはメインボード側だった可能性が高いのではないかと考えています。
ただし、これは部品を一つずつ交換して再現確認した結果ではありません。そのため「AMS Liteが認識しない=メインボード故障」と判断できるわけではない点には注意してください。
同じような症状が発生した場合も、まずはケーブルの接続状態などを確認し、Bambu Labが案内しているトラブルシューティングやサポートの指示に従うのが基本だと思います。
AMS Liteが使えない間でも多色印刷はできる
AMS Liteが故障すると困るのが多色印刷です。
私の場合も交換部品が届いて修理するまでAMS Liteが使えない期間がありました。しかし、A1やA1 miniはAMS Liteがなくても、印刷途中でフィラメントを交換することで多色印刷することができます。
実際に「一時停止を使って手動でフィラメントを交換する方法」と「外部スプールを利用する方法」の両方を試しました。
実際に使った印象では、一時停止を利用して交換する方法の方が分かりやすく感じています。
AMS Liteが故障してしまったけれど、修理が終わるまで多色印刷を止めたくないという場合は、こちらの記事で実際の方法を紹介しています。
今回のトラブル時にさっさとアクションを起こせばいいのにだらだらしてました。
その間、2色プリントをした時の記事です。同じことを考えている方が多い為か
掲載して2週間ほどたった後は一番の人気記事になっています。
【内部リンク:AMSなしで多色印刷する方法】
Bambu Labサポートを実際に利用して感じたこと
今回の故障対応では、問い合わせを送ればすぐ交換部品が届くというわけではなく、まずトラブルシューティングによる原因の切り分けが行われました。
ユーザーとしては「もうここが壊れていると思うんだけど」と感じることもありますが、メーカー側としては本当にその部品が原因なのかを確認する必要があります。このあたりは保証対応を行うメーカーとして当然の流れでしょう。
一方で、今回は別のA1 miniを持っていたことで、プリンター本体を変えても同じ症状が出ることを確認できました。
測定についても、うまく測れなかった数値を無理に判断材料にするより、「何を試したのか」「どの機械でも同じ症状なのか」「なぜAMS Lite側だと考えているのか」を具体的にサポートへ伝えました。その後、メインボードとケーブルの交換対応へ進んでいます。
故障時にはメーカーから案内された内容を確認すると同時に、自分で試したことと、その結果を整理して伝えることも、サポートとのやり取りを進めるうえでは大切だと感じました。
まとめ
今回のAMS Liteの故障は、最初は接続できるものの数分後に切断され、その後一部のスロットしか認識しなくなり、最終的にはまったく認識しなくなるという症状でした。
A1だけでなくA1 miniへ接続しても同じ症状が出たことから、AMS Lite側に原因がある可能性がかなり高いと判断し、その確認結果をBambu Labサポートへ伝えました。
サポートから案内された抵抗値などの測定も試しましたが、一部では指定された数値を安定して確認できませんでした。そのため測定結果だけで故障箇所を判断せず、2台のプリンターで同じ症状が再現するという結果も含めて、AMS Lite側の故障可能性が高いと伝えています。
その後、交換用のメインボードと4ピンケーブルが送られ、自分で交換したところ無事に復旧しました。
メインボードとケーブルを同時に交換したため、最終的な故障箇所までは断定できません。ただ、同じようにAMS Liteの認識が不安定になった場合、「別のプリンターでも同じ症状が出るか」を確認できる環境があれば、原因を切り分けるうえでかなり役立ちます。
また、サポートへ問い合わせる際には、症状だけでなく、自分で試したことや結果を写真・スクリーンショットと一緒に伝えると状況を説明しやすくなります。
AMS Liteが故障しても、修理が終わるまでA1やA1 miniがまったく使えなくなるわけではありません。私自身、その期間にAMSなしでの多色印刷も試しました。
故障そのものは困りましたが、結果としてAMS Liteのトラブル時の切り分け方、Bambu Labサポートとのやり取り、そしてAMSなしで多色印刷する方法まで実際に確認する機会になりました。
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